酸性が強い飲食物や、胃酸が原因で歯が溶けてしまう現症のことをいいます。年齢に関係なく、全世代が関与する歯の疾患で、4人に1人は酸蝕症といわれています。
酸蝕歯の見ためは、
少しずつ歯が溶けていくため、痛みがない。進行すると、しみるなど症状が突然現れます。
ちびちび飲みなど、歯と酸がふれる時間が長いと進行する
酸性のものを摂取する「量」ではなく、「頻度」が多いほど酸蝕歯になりやすい!
<参考文献>
- 知る・診る・対応する 酸蝕症
著:北迫勇一・岩切勝彦(クインテッセンス出版)- 飲食物で歯が溶ける?!酸蝕から歯を守ろう!
監修:田上順次 著:北迫勇一(クインテッセンス出版)
近年、ドライマウスは滑舌の悪さ、食べこぼし、食事中のむせなどとともに加齢によって生じやすい「オーラルフレイル」といわれる状態の一症状として注目されています。「オーラルフレイル」とは、病気や明らかな機能障害ではなく、“ちょっとした困りごと”を感じて生活している誰にでも生じうる状態です。
このオーラルフレイルは、口腔機能のアンバランスを生むだけでなく、「うまく話せないから外出を控える」「食べにくいものは食べない」といった本来希望する生活に支障をきたすため、生活の質(QOL)に大きく影響します。
ドライマウスとは、口が乾いた感じや乾燥している状態や症状全般を指します。
症状が進むと、口腔内の症状だけにとどまらず食欲不振、食べにくさや飲み込みにくさ、話しにくさなど口腔機能に関与した症状の訴えなどがあります。
「口のかわき」には「乾き」と「渇き」があります。
水を飲んで「かわき」が解決する状態は、体が脱水状態で水を欲している状況と考えることは簡単だと思います。脳の視床下部にある口渇中枢が脱水による電解質のアンバランスに気づき「喉が渇いている(口渇)」と自覚させて、水を飲むように指令を出した結果です。この時に感じる「喉の渇き」には、塩分等の電解質とともに水分の補給が必要になります。
口腔粘膜に乾燥所見がなく、口腔内診査時の口腔内は唾液で潤っていて、場合によっては、よだれが出るほど口腔内に唾液があふれていることもあるのに「乾く」と訴えてくる方は、口の中が乾いていると思い込んでいる心因性のドライマウスと捉えるべきなのでしょうか?
答えはNoです。このような訴えの多くは舌の大きさや位置の変化による唾液の分布異常が原因です。
このような症状のもっとも頻度が多い原因が、口腔粘膜の萎縮による保湿力の低下です。
通常は、ブツブツした舌乳頭が、粘膜上に唾液を保持(保湿)しています。しかし、舌乳頭が萎縮するとブツブツがなくなり、唾液を保持できる表面積が小さくなり、必要な唾液を保持できなくなります。
このような状態では、唾液による粘膜保護作用がなくなり、歯や食物が粘膜にあたると微小な擦過傷を生じて痛みを訴えるようになります。
栄養バランスのとれた食事内容の改善や漢方薬の処方対症療法として口腔粘膜全体を口腔保湿剤や人工唾液などを応用して痛みをとる。
口腔保湿剤は、使用目的によって液状からジェル状と剤型が異なります。
化粧品で考えると、前者が化粧水、後者が乳液といった感じです。